子ども創造室

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2022月10月15日(土)

パッケージと屋台をデザインしてミニミニマルシェを開催しよう!
@おひさまテラス

9月23日(金・祝)〜24日(土)の2日間、千葉県旭市の多世代交流施設・おひさまテラスにて「こどもワークショップデイズ」を企画・開催しました!

今回は小学3~6年生の子どもたちを対象に、3種類のワークショップを行いました。
ワークショップのテーマは、①本×香り②インタビュー×マガジン③パッケージ&屋台デザイン×マルシェ。
五感をしっかり働かせたり、じっくり何かを観察したり、人と対話をしたりしながら、子どもたちの想いやアイデアをカタチにしました。

ここでは、パッケージ&屋台デザイン×マルシェをテーマにした「パッケージと屋台をデザインしてミニミニマルシェを開催しよう!」のレポートをお届けします。



地域の方の想いがのった商品を、子どもたちのデザインで届ける。

このワークショップでは、地域の方がつくった商品の【パッケージ】と【屋台】を子どもたちがデザインして、ミニミニマルシェを開催しました。
今回は旭市近郊に住む3名の方に商品開発ボランティアとしてご参加いただき、販売する商品をオリジナルレシピでつくっていただきました。
商品のラインアップは、旭市の米粉を使ったハロウィンクッキー、千葉県産のほくほくのかぼちゃを皮まで使ったかぼちゃプリン、無添加のふわふわシフォンケーキ。


子どもたちは、ボランティアさんに商品へのこだわりや込められた想いをインタビューをしたり、実際に商品を試食したりして感じたことを元に、お店のロゴ、商品のパッケージ、販売する屋台のデザインを考えました。
インタビューの実施、実食、デザインの検討を重ねるごとに、子どもたちに「この商品の良さを届けたい!」という想いが膨らんでいく様子が印象的でした。
最後には作り手の想いを、子どもたちがしっかり受け継いでパッケージ&屋台というカタチにし、完売に向けて全力でマルシェの販売に挑むことができました。



1:作り手にインタビューして商品について知る。

商品の作り手であるボランティアさんに、ブランドの名前やその由来、販売する商品についてのお話しを聞きました。
原材料や販売料金などの基本情報はもちろん、「この商品をどんな人に届けたいか?」「どうしてこの商品をつくったのか?」など、商品に込められた想いまでヒアリングすることで、商品についての理解を深めました。
またインタビューの内容のみではなく、お話したり商品を試食したりする中で気づいたポイントや、商品・人柄から感じたイメージもワークシートに書き起こしました。
作り手の想いと自分自身が感じる商品の良さ、両方の視点からデザインのヒントを探って行きました。
今回商品開発ボランティアとしてご参加いただいたみなさんは、趣味でお菓子をつくっている方や小さくビジネスを始めたばかりの方までさまざま。
商品は、イオンタウン旭の中にあるシェアキッチンめとはなをお借りして製作しました。




2:お店の世界観とロゴを考える。

インタビューを元に、パッケージ&屋台デザインに必要なお店の世界観とロゴマークを考えました。
商品が内包するたくさんの情報をよく吟味して、「どんな人におすすめして」「そのためになにを伝えるか」のメッセージテーマから、イメージカラーやフォントなどの表現におけるデザインのベースを決定しました。
最後に、それらのメッセージ性とお店のイメージを組み合わせてロゴマークをつくりました。
子どもたちが手で描いた指示書を、デザイナーの講師たちがその意図や想いを汲み取りながらデータ化し、最終のロゴが完成しました。





3:商品のパッケージをデザインする。

決定した世界観とロゴを生かしながら、販売する商品のパッケージをデザインしました。
今回販売するのは【クッキー】【シフォンケーキ】【プリン】の3種類。
それぞれの梱包に合わせた形状をベースに、商品のことをより良く伝えるためのパッケージデザインを考えました。
パッケージデザインではなにを工夫して伝えるか?をあらかじめテーマとして設定し、そのテーマに基づいてデザインを考えました。
原材料が一目で伝わるようにイラストを入れたり、味によってパッケージのデザインを少し変えてみたり、ブランドのイメージカラーを強く押し出して引き立たせてみたり。
商品のことを伝えたい!という子どもたちの想いが、随所に散りばめられたパッケージとなりました。




4:マルシェの販売屋台をデザインする。

続いて、実際にミニミニマルシェで使用する販売屋台をデザインしました。
子どもたちに託した屋台装飾のミッションは【ガーランド】【ロゴマーク】【おすすめ看板】の3つ。
今回はおひさまテラス内のものづくりスペース・クラフトルームで屋台をつくりました。

ガーランドひとつとっても、色や形でお店の世界観を表現することができます。
「身体に優しいイメージを伝えたいから、丸みのある形にしよう」「イメージカラーを一色だけに絞って統一感を出そう」など、各々がうんうんと頭を悩ませながらデザインを考えていたのが印象的でした。
ガーランドは、クラフトルームに備えているレーザー加工機を活用して色画用紙をカットしました。

おすすめ看板では、商品のおすすめポイントを伝えるための看板をデザインします。
パッケージやロゴマークだけでは伝えきれない商品の情報を、イラストや文章を使って表現しました。
「えいようまんてん!!」とキャッチーなワードを使ったり、作り手のイラストを描いて雰囲気を伝えたりと、実際に買う場面で見る看板だからこそ伝わる情報や表現方法はなにか?を考えながらデザインしました。




5:ミニミニマルシェで商品を販売する。

子どもたちがデザインしたパッケージの商品、そして販売屋台を引っ提げて、ミニミニマルシェを開催しました。
マルシェでは、子どもたちとボランティアさんが一緒にスタッフとして屋台に立ち、商品の販売を行いました。

広場の前を行き交う人たちに「旭市のお米でつくったクッキーです!」「かぼちゃプリン美味しいですよ!」「シフォンケーキ残り一個です!」と声かけをしている様子を見て、
商品の作り手であるボランティアさんと、その想いをカタチにしたデザイナーの子どもたちが、同じ熱量で「商品を一人でも多くの人に届けたい」と感じている気持ちが伝わってきました。
一つまた一つと商品が完売していき、最後は自分の担当屋台ではない商品も全員で力を合わせておすすめし、すべての商品が完売となりました。




6:デザインに込めた想いを商品の作り手に伝える。

子どもたちからボランティアのみなさんへ、デザインに込めた想いを詳しくプレゼンしました。
「インタビューで聞いたこんな想いをデザインに盛り込んだ」「商品の良さをこういうカタチで表現した」など、どんな情報を受け取って、それをどんな意図で表したのかを伝えました。
ボランティアのみなさんも、商品への想いがどんな過程を経てデザインとしてアウトプットされたのか、興味津々に子どもたちのプレゼンを聞いてくださいました。

【パッケージ】と【屋台】のデザインを通して、商品の世界観を伝えることにチャレンジした子どもたち。
しっかりとその役割を果たして、美味しい商品の作り手とそれを届けたい相手を繋ぐことができました。




子ども創造室ではより多くの子どもたちの創造力を育むことを目的に、出張ワークショップの開催や要望に合わせたプログラム開発・実施、さらには、企業・団体さま向けのスタッフ研修を行っています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

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